本の紹介
『ジェイソン流 お金をの増やし方』
著者:厚切りジェイソン(あつぎり じぇいそん)
発行年:2021年11月
発行所:ぴあ株式会社
分類記号:338ア
189ージ
アメリカには年金はなく、自分の老後の資金を自分で作るという意識が浸透しているから投資をする人が多いという。
日本人は年金をもらえるからかお金を銀行に預けっぱなしで、資産運用をしない人が多かった。
しかし今は日本でもNISAの登場で、預けるより投資を!という意識が高まってきたところかもしれない。
そんな、投資を始めたい初心者のために著者がお勧めだと確信しているやり方が詳しく解説されている。
この本を読んで、お笑い芸人の厚切りジェイソンさんがIT企業の役員の肩書も持っていることを初めて知った。
(ちなみに学歴は、17歳の時に飛び級でミシガン州立大学に入り卒業後、イリノイ大学エンジニアリング学部コンピューターサイエンス学科修士課程修了)
厚切りジェイソンさんが実際に利益を出したやり方なので信頼できそうだ。
厚切りジェイソンさんが紹介しているのは簡単でギャンブル性はないやり方。
時間はかかるが、かけた分利息も利益を生み(福利)、どんどん増えていくらしい。
この本を読んだきっかけ
お笑いに詳しくない私が、テレビで見てめっちゃ面白い!と思っていた数少ない芸人さんの一人、それが厚切りジェイソンさんだった。
その厚切りジェイソンさんが書いた本(しかもお金の増やし方♪)だというので是非読みたいと思い予約した。
人気のようで回ってくるのにだいぶ時間がかかった。
本の概要
厚切りジェイソンさんは投資信託を長く続けていて、配当だけで一家が一生暮らしていけるお金が入ってくるそうだ。
そのやり方とは
・インデックスファンドにドルコスト平均法(定額を時期を分けて購入する方法)で長期間積み立てる
・3か月暮らせる生活費を残して全て投資に回す
・やめない、売らない
こと。
選ぶのは投資信託と上場投資信託
投資の種類は3つ
①投資信託
②上場投資信託(ETF)
③個別株
このうち①投資信託と上場投資信託がよい。
投資信託は最初から分散投資をしているパッケージ商品だからリスクは少ない。
ファンドマネージャーが投資と運用をやってくれる。
③個別株は厚切りジェイソンさんはやってないしおすすめもしない。
手数料が安いからネットの証券会社を選ぶとよい。
買う商品はVTI
厚切りジェイソンさんが投資しているのはVTIという商品
これは全米の投資市場に上場している4000社以上を一つのパッケージにしたもの。
具体的な銘柄はアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックなど。
これらは世界からみてもスタンダードな商品となるので投資するのに抵抗はないと感じられる。
この本をおすすめする人
この本をおすすめする人は
◎若い人…厚切りジェイソンさんがおすすめするのは時間をかけた分どんどん利益が増えていくやり方なので、若いうちから始めたほうがよい。
私のような50代後半の人でも今から始めたほうが何もしないよりずっといい。一番若い日は今日なのだ!(と厚切りジェイソンさんも言っている)
◎難しいことは考えたくなくて、どうすればいいかだけ教えてほしい人…厚切りジェイソンさんが実際にやって利益を得た簡単で確実なやり方が紹介されている。
◎投資信託を今すぐにでも始めたい人…本を読みながらでもスマホで証券会社の口座を開設するところからの手順が詳しく乗っている。数十分でできる。
この本をおすすめしない人
この本をおすすめしない人は
×アメリカが嫌いな人……この本でおすすめされているVTIという商品は全米の投資市場に上場している4000社以上を一つのパッケージにした商品なので、自国の企業に投資したい人には向かない。
しかし、おすすめの商品は誰もが知っているような有名なところが多く、日本人も日々恩恵を受けている企業のもの。
どうしても自国の商品が良い人は、この本のやり方だけを真似て、選ぶ商品を自分が好きな商品にするなど応用すればよいと思う。
まとめ
銀行に預けるより投資したほうが良いと聞くたびに、もっともだと考えているがいざどうやって始めるか調べたりするのがおっくうで先延ばしにしている人は多いと思う(私はそう)。
投資信託というと難しそうだし自分にできるだろうか、ギャンブルのように損してしまうのでは……などとも考えてしまう。
そんな人に「Why?どうしてやらないの?!」と背中を押してくれるこの本はおすすめ。
ギャンブルではない堅実な投資で、日々株価を見て悩むこともないので、とりあえずこの本の通りに始めて見るのもアリだと思った。
厚切りジェイソンさんはすぐにでも始められる手順を画像入りで載せてくれている。
厚切りジェイソンさんと全く同じにしなくても、この本をきっかけにしてまずネット証券の口座を開設するところだけでも、一歩踏み出してみるといいと思う。
私は一応夫にもまずこの本を読んでもらおうと思っている。
最後までお読みいただきありがとうございました。