長澤信子「まだ遅くない 楽しく身につく長澤式 外国語上達法」はモチベアップのために読む!

長澤信子「まだ遅くない 楽しく身につく長澤式 外国語上達法」
目次

本の紹介

書名:「まだ遅くない 楽しく身につく長澤式 外国語上達法」

著者:長澤信子(ながさわ のぶこ)

出版社:海竜社

出版年:1999年12月

222ページ

2024年3月読了

著者は、36歳から中国語を学び始め40歳で通訳になった人。

中国語を学ぶ過程での学習の工夫や、気持ちの持ち方や知っておいたほうが良いコツ、また自身の講座で起きた出来事などを紹介してくれる本。

魔法のように楽に外国語を身につける方法はなく、地道な努力が必要なのは間違いない。

しかしその努力を、できるだけ楽しく、続けられるような方法でできるように工夫をこらせばいいじゃない、というのがこの本の趣旨

この本を読んだきっかけ

本が返却されてきたときのパラパラチェックで、面白そうだと思い借りました(予約はついていなかった)。

私は韓国語を勉強しているので、参考になりそうだと感じました。

結果、正解!決して新しい本ではありませんが、面白かったです。

本の要約

100回繰り返す

100回、とにかく100回繰り返せば覚えられる

単純なことですが、自分は単語を覚えるとき100回繰り返したか?と考えたら全然足りませんでした。

なかなか覚えられないと嘆くのは100回繰り返してからにしようと反省しました。

あとは音読

隙間時間を使う

カードを使って遊びながら覚える

地道な努力

教科書の基本的なことを覚えたら,そこからが本当の勉強。

自分の体から出る、意思の宿った本当に伝えたいことが、スラスラと口をついて出るようになって初めて、身についたといえる。

例えば基本的な文を覚えたら、単語を変えてしゃべってみるとかして、自分のモノにしていく。

同志と共に切磋琢磨する

楽しんでやる

ゲームを作る

など。

感想

面白かったところを書きます。

情熱がすごい

とにかく外国語を学ぶことへの情熱がすごい。

中国語そのものの魅力も少しは書かれていますがそれよりも、外国語を身につけることへの情熱・向上心に圧倒されました

通訳としてただ説明するだけの観光案内ではなく、相手の文化、バックグラウンドを知り、どうすれば相手に伝わるかを考えた工夫をしたらよく聞いてもらえたこと。

それで対話が成り立ち、お互い深く理解することができた体験は、読んでいて感銘を受けました。

他にも、高い意欲と向上心を持って学ぶ人のことが書いてあります。

外国語を学ぶことに情熱を傾けている人の話を読んで胸が熱くなるのはなぜだろう。

この本は、著者がやってきた楽しく外国語学習を続けるためのいろいろな方法が載っていますが、正直それよりもそこまで情熱的に外国語を学習する著者の熱量に触れて自分のモチベーションを上げるために役立つ本だと思います。

努力を続けるためのたくさんのヒント

外国語を学ぶには地道な努力は必要だと再認識させてもらいました。

地道な努力を続けるためのたくさんのヒントが詰まっていました。

が、正直カードを作るのは億劫だなと思ってしまいました。

でも今はアプリがいろいろあって、ゲーム感覚で進めていけるものも多いです。

現に私はデュオリンゴというアプリを使っていましたがなかなか良かったです。

声を出しての音読もちゃんと正誤を判別して対応してくれるし、こういうのを使うのもありかなと思います。

外国語を学ぶ意義

こんなことして(外国語なんて学んで)何の意味があるの?と著者も自分に問いかけつつ考察していました。

例えば私は韓国語を学んでいますが、韓国語を学ぶ意味ってなんなのだろうと考えたとき、推しの言葉を理解できる喜びとか、韓国文化を知れておもしろいとか、韓国ドラマを字幕なしで見れる楽しさ、などが浮かびます。

これらはよくある回答だと思います。

しかし外国語を学ぶとは、自分が思っているよりもっと深い意味があるのではないかと、この本を読んで思いました。

1969年12月朝日新聞の記事で、当時国際基督教大学教授のW.L.ムーア氏の文章「外国語を学ぶ意味は?哲学的決意」を著者が抜粋したものが載っていました。

国際理解とか尊重とかは、いくら声を大にして唱えても、こうした高い理念を、実現するために独自の計画を入念にたて、自ら努力しないならば、それは単なる、絵そらごとで終ってしまうであろう

本文より引用

 外国語を学ぶ意義、それは、真剣に取り組むならば国際理解の第一歩になるということ

人生を充実させるための手段の探求は人生の目的と言ってもよいという主張には崇高な気持ちになります。

  まとめ

著者の長澤信子さんは、36歳から中国語を学び始め、たった4年で通訳にまでなった人。

外国語を身につけるには地道な努力が必要で、近道はないということを再認識しました。

そのための工夫がたくさん載っていました。

ですが一番読んで良かったことは、著者の外国語学習に対する熱い熱量を感じられたこと。

それに感銘を受け、自分も勉強を続けようと思える本でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

長澤信子「まだ遅くない 楽しく身につく長澤式 外国語上達法」

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