本の紹介
タイトル:「その本は」
著者:又吉直樹(またよし なおき)・ヨシタケシンスケ
出版社:ポプラ社
2022年7月発行
192ページ
この本を読んだきっかけ
お笑いタレントで小説家の又吉直樹さんと、イラストレーター・絵本作家のヨシタケシンスケさんの共著。
もう見るからに面白そうで、予約しました。
ヨシタケシンスケさんの挿絵入り。
ヨシタケシンスケさんの絵本は図書館でも人気があります。
ヨシタケシンスケさんが描く又吉直樹さんが見れるのは楽しそうと思いました。
本の要約~珍しい本を探して旅に出る話
ある本好きの王様が、又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんをお城に呼び、面白い本や珍しい本の話を世界中から集めて来いと命令します。
二人は城を出た後別々に去り、一年後城に戻ってきます。
そして王様に、いろんな本の話を聴かせるのでした。
王様が二人に面白い本の話をさせて聴き入っているのは、まるでアラビアンナイトのようなイメージですね。
感想~ネタバレ含む
最後まで読んで、そうか、最初から胡散臭い顔をしてたものな、と思いました。
最初のほうは特にふざけてたしな、とも。
でも二人の物語はおもしろかったです。
世界中旅して探さなくても、物語は人の中にあるんですね。
その本は…
図書館から借りてきたその本は、食品見本が付いている本だった。
ページをめくっていくと突然右側のページに焼きそばがてんこ盛りになって現れた。
湯気が立っている。
普通のソース焼きそばよりもっと、タレが濃い色でおいしそうだ。
左側のページを見ると”回鍋肉焼きそば”と書いてあり、作り方が載っていた。
自分が買った本なら、つい食べてしまったかもしれないが、その本は図書館で借りてきた本なので、当然眺めるだけで手を付けては(口もつけては)いけない。
ホイコーロー焼きそばか。ホイコーローって豚肉とキャベツの料理だったよな。
麺ばかりで具が見当たらないな…
と考えていたそのとき、手に持っていたコップをうっかり落としてしまった。
コップは本の角に当たって机の上に転がった。
コップの中に入っていた水が、机と本にかかってしまった。
あわてて本を持ち上げる。
机が水浸しになったせいで、置いていた本の表紙の側もぬれてしまっていた。早く拭かなくては。
てんこ盛りになった焼きそばがこぼれそうなので、家の皿にいったん移すことにした。そうしてからぬれたページの水分をタオルで拭き取ろう。
私は皿と箸を持ってきて回鍋肉焼きそばを皿に移し始めた。
本の底のほうに具材の豚肉とキャベツがかたまって入っていた。
麵を戻すときにこの具材を一番上に置いてやろう。
そうすればこの焼きそばがもっとおいしそうに見えるだろう。
~完~
以上、これは「その本は」を読んだ後、実際に私が見た夢の話です。
「その本は」風に書いてみました。
しかし夢に出てきたこの本、図書館の本なので、ぬらしてしまったとあれば弁償対象ですから、同じ本を買って弁償しなければいけない可能性があります。
その後、どうなったのか気になります。
私は弁償をしたのか?
本の値段は夢の中では出てきませんでしたがいくらだったのか?
弁償した場合、元の本(この場合はぬれてしまった本)は希望すれば引き取ることができるのですが、私はこの本を引き取ったのか?
引き取った場合、本に付いていた回鍋肉焼きそばを食べたのか?
夢の続きを見たいものです。
この本をおすすめしたい人
・又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんのファンの人
・寝る前のひとときにアラビアンナイト気分を味わってリラックスしつつ楽しんで眠りにつきたい人
まとめ
アラビアンナイトのような本で、寝る前に読むのにピッタリです。
皆さんも私のように、面白い夢が見れるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。